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Fateネタバレ感想(13) -セイバールート その11-

今回はFateのシナリオ読解には直接関連しません。
「エロゲにおけるシナリオと愛とエロ」とまあ、エロゲ史的な視点での脱線話ですので、不要な人は飛ばして下さい。

前回までの流れ
 セカイ系について (1) (2)
 Fateネタバレ感想
  序論 (0) (1) (2)
  セイバールート (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12)


エロゲにおけるシナリオと愛とエロの3つを充たすのがなぜ難しいのか。
こうした問いはわりと昔からあると聞くのですが、
論点が整理されたものはあまり目にしたことがありません。
話題になれば、だいたいリピートされるんですが。

技術的な理由としては、
 1、エロはシナリオの牽引力(ユーザーへのご褒美)になるから、
   最後まで渋ってしまう。
 2、エロシーンとでは通常のイベントシーンに比べ
   時間のテンポ・文章のテンポが遅くなってしまうため、
   シナリオの緩急に組み込みにくい。
 3、エロを増やすにしろ、エロシーンでキャラを立てるのが難しい。
   エロ小説では、それが顕著とか。
加えて、
 4、1タイトルの攻略キャラは平均4~5人、
   1キャラ当たりの回数を増やすのは生産コストが格段に上がる。
と、高コスト・低リターンな点があるようです。

といっても、こうしたことが判ってきたのも
数々のライターさんたちが実験・挑戦してきた賜物のおかげでして。
その洗練された形がサブジャンルとして成立しています。

例えば調教SLG系は、理由2を解決しようと全てのイベントをエロシーンにしました。結局、シナリオの緩急の解決には至りませんでしたが、徹底した服従関係(自己犠牲=自分殺し=愛の極地とも言えます)を描くことに成功しています。愛とエロとを充たしているわけですね。


さて今回のネタですが、そもそもFateと全く無関係なら、
当然、Fateの記事として取り上げたりはしません。

では何を取り上げたいかというと、
「セイバーのキャラを守りながら、エロを成立させる」手段として、
「道を誤った末にエロに転び、それを間違いと正す」という理由づけを用意した、
他にそういう例がちょっと思い浮かばなかったからです。

エロゲの大部分は現代が舞台で、恋愛に馴染まないヒロインは滅多にいません。
聖職者(女教師・シスター・女騎士・巫女などなど)が出てきたら、
むしろ「堕落」のシナリオが定番ですよね。
実際、エロ同人誌とかじゃセイバー堕落ネタとか多いだろうし。


聖杯戦争に来たことが、すでに堕落していたことの証で、
そうした堕落の中でしかセイバーとのエロは有り得ない。

エロの形がシナリオに規定され、最後にエロを否定してキャラを守る。
自分たちのジャンルに対する意識の高さを、こうした場所に見ることが出来ます。


今回でセイバールートは終わりです。
次回からは、3ルートの構造解釈(いわゆる謎解き)に入る予定です。

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こんにちは

Fate解説、とてもワクワクしながら読ませていただきました。
凛ルート解説の更新、楽しみにしています(^-^)
プロフィール

牡牛

  • Author:牡牛
  • 物語る技術(コンセプト、シナリオ、構造、演出、表現ほか)について、分析・提案するブログ。
    主な関心領域
     エロゲ(分析・感想)
     TRPG(プレイング技術の提案)
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