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TRPG議論バトン(オモロバトン)

白河堂さんのところで見かけたので、バトン拾ってみます。長文ご容赦。


■Q1.2006年(1月から12月)は何回ぐらいTRPGを遊びそうですか?
 大学サークルからのほぼ固定メンツでやってるので、3~4回できれば御の字。暦どおりに休みが取れない人が多いので。


■Q2.今年はどんなTRPGでGM(DM,ST,RL等)をしそうですか?
 Q1の環境なので、「この新システムをやり尽くそう」みたいな目標はもう持てないですね。「新ルールのお試し」に参加するか、慣れたシステムでやるかどちらかでしょう。かつてのメインは、天羅万象(旧・零)です。


■Q3.今年はどんな論考(コラム,雑記等)を書きたいですか?
 「世界-実体-行動」で記述するシステム群と、
 「自己-認識-動機」で記述するシステム群との関係。
 なかばTRPG総論です。


■Q4.マスターの醍醐味ってなに?
 セッションの責任を1人で負うところの義務と名誉。
 FEAR系では、Q6のハンドアウトを始め、GMの分担を減らしてPL側の分担を増やしているため、ちょっとズレてきている気がしますが。


■Q5.上級者ってなに?
 広義には、自分の理想像。
 狭義には、理想を段階化したものの一部。


 RPG日本での議論は、少しだけ読みました。
 問題のフレーム整理の巧拙は、議論の収拾への影響が大きいですね。

 会社で例えてみます。
「経済モデルにおける会社モデル」を、学生は学校で勉強します。
 (専門的な事例研究は、大学からなので少数派として除外)
「この会社」の個別的な条件を、新入社員はまず覚えます。

 モデルにはモデルの長所が、事例研究には事例研究の長所があります。この2つの関係をどう把握し、どう利用するか、それが実際に求められる判断のポイントになるわけです。

 全体レベルで考えても、
  (a)分析モデルの構築
  (b)規範モデルの構築
では、答え方が変わります。とりわけ(b)では「規範の領域と、個人の領域との境界の定め方。その距離感の取りかた」という問題が絡んできます。

 質問者個人のレベル(個別の条件に合致する答え)で考えても、
  (c)自分の理想像の具体化
  (d)自分が理解できない、他人の行動モデルの把握
では、また答え方が変わるでしょう。

 一般性を求めて他人の異論と妥協を重ねれば、自然と抽象的な結論になります。しかし、その結論が「質問した意図を汲んでいる」ものになっているか。その点を誤ると「目的を見失った空論」と言われることになりますので、自戒をふくめ留意したいところですね。

 以上、「問題の整理」の仮想演習で、質問への答えに代えることにします。


■Q6.ハンドアウトってなに?
 概念としては、物語におけるPLへの役割分担。
 具体的な場面を見せることでシナリオ参加へのモチベーションを誘引しつつ、見せ場の適切な分配を保障することでPLの競合を回避するためのシステム。

 また「GMが紙に書いて、PLに手渡す」という形態は、キーアイテムに象徴を宿らせるのと同様に概念を視覚化・固定化するファンタジーの表現技術の簡易なそれでしょう。

 強制の可否については、守るのが原則だが例外も認めます。
 使用法が安定した状況では、「もっと良い使い方はないか」と挑戦する欲求が多少なりとも育ってくるし、たまには成功率の低いトライをして限界を確認したくなることもあるでしょうから。
 ただその場合には、その他の要素での無茶を排して安定させ、全体のバランスを取るようにすると、本題としての「挑戦」が引き立つと思います。


■Q7.TRPGは人生の役に立つ?
 TRPGの時事ネタではあります。が、わたしはむしろ数年前に話題となった、「人を殺して何故いけないのか」という質問を思い出しました。

 こういう質問にマジメに回答しようとする姿勢には、回答者の誠実さが感じられて、個人的には大好きです。
 でも質問者がそのマジメさを嘲笑する意図で質問してたら、その誠実さはむしろ事態を悪化させるほうに機能してしまう面もありますよね。質問文が誘導尋問っぽいのも引っかかりますし。

 ですので、質問者には以下の質問で返すことにします。

「仮に、役に立たないものだとします。
 役に立たないものについて他人に質問し、答えを聞く作業は
 あなたの人生の役に立ちますか。立ちませんよね。」


 質問とは「回答者という立場、当事者の立場に相手を立たせる」行為であり、回答者は気づかないうちに「神の審判」じみた立場を引き受けてしまうわけです。
 回答者が当事者なら、質問者もまた当事者です。
 質問を装った悪意であるなら、そのまま質問のまま問い返すのがひとつの筋。

 以上、この返答の元ネタは、禅の公案「南泉斬猫」でした。
 先人はありがたきかな。


■Q8.ゲームタイトルは隠す?
 これは時事性もないし、ネタでしょうか。
 タイトルを隠す意図があったとして、まったく想像できませんし。


■Q9.貴方が参考にするTRPG関連書籍、ネット文書を挙げて下さい。

 ScoopsRPG馬場秀和のマスタリング講座
  かつての仮想敵。コラムの「都萌え」は、いまだ真意が読めません。

 平田オリザ『演劇入門』『演技と演出』
  演劇は役者の身体を基礎とする表現で、言葉を基礎とするTRPGとは基本的に別の表現です。
  しかし「想像力を喚起させて収束させるまでの間の取り方」「自然な導入と演劇におけるリアリズム」など、演出の具体的なポイントで参考にすべき点が多いです。今回の中では、もっとも一般的にオススメ出来ます。

 大塚英志『キャラクター小説の作り方』ほか多数
  わたし自身は、かなり参考にしてます。
  ですが、TRPGに向けたものではなく、作者の意図がわかりづらいのもあって、教科書的なテキストとしてはオススメ出来ません。自分のTRPGスタイルを身につけてから「別メディアの表現論」として読むと、刺激があってもっとも面白く読めるかと思います。
  最近読んだ、石川忠司『現代小説へのレッスン』、伊藤剛『テヅカ イズ デッド』なども同様に「別メディアの表現論」としての面白さがあると思いますね。


■Q10.オモロだと思う人にバトンを渡してください。
自分のところからは勝手に拾ったものなので、
すでにバトンじゃなくてトラックバックに変わってます。
どなたでもどうぞ。

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牡牛

  • Author:牡牛
  • 物語る技術(コンセプト、シナリオ、構造、演出、表現ほか)について、分析・提案するブログ。
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     TRPG(プレイング技術の提案)
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