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Fateネタバレ感想(14) -構造解析 その1-

Fate関連の更新です。今回は、3ルートの大まかな構造です。

前回までの流れ
 セカイ系について (1) (2)
 Fateネタバレ感想
  序論 (0) (1) (2)
  セイバールート (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)


1、士郎とヒロインとの共通項、フォーカスされる士郎の要素
 セイバー  英雄    未来
 凛     魔術師   現在
 桜     反英雄   過去

解説
 セイバールートで「2人の英雄」の相互作用について説明しましたが、
 それに類似するものです。
 セイバールートでは、士郎とセイバーとの関係1つだけで説明できますが、
 凛ルートでは士郎・凛・アーチャー、
 桜ルートでは、士郎・桜・イリヤと関係が3つになります。


2、戦闘シーン(敵)
 セイバー  肉弾戦(ライダー、バーサーカー、ギルガメッシュ&言峰)
 凛     心理戦(キャスター、アーチャー、小次郎&ギルガメッシュ)
 桜      × (バーサーカー、黒セイバー、桜&言峰)

3、投影した宝具
 セイバー  カリバーン×2、アヴァロン
 凛     干将莫耶×2、固有結界『無限の剣製』
 桜     ナインライブズ、ロー・アイアス、ルールブレイカー

解説
 この2つの要素によって、英雄の2タイプ、
 正英雄(セイバー)と反英雄(アーチャー)を描き出しています。
 桜ルートで「無限の剣製」が使えず、宝具もバラバラなのは
 士郎が「1人の英雄にストレートに憧れることが出来なくなった」ことを指します。


4、否定されるヒーロー像
 セイバールート
  対象  :セイバー 
  造型  :王=政治的ヒーロー。
  志向  :多数派救済。
  ルール :客観・外形重視。
  弱点  :目に見える悪としか戦えない。
       対等な関係が築けない。

 凛ルート
  対象  :アーチャー
  造型  :作家=文芸的ヒーロー。
  志向  :セイバー以上に多数派救済。
  ルール :主観・内心重視。
  弱点  :確信犯の悪と見分けがつかない。
       反英雄であると知られた相手を救うことが出来ない。

 桜ルート
  対象  :士郎
  造型  :弱者救済型、精神科医型ヒーロー。
  志向  :患者=少数派が治療対象。
  ルール :ルールの範疇外にある患者をルール内に戻すのが治療目的。
  弱点  :治療はできるが、救済できるとは限らない。
       精神分析における逆転移と記憶の捏造の危険性。

解説
 セイバールートは説明済み。
 凛ルートと桜ルートは、それぞれのルート解説でやります。


5、メタフィクションとしてFateが批評し得る射程について
 オタク批評の検証
   オタク批評が論じる「現実」の内容
   大塚英志とササキバラゴウの批評
   笠井潔と東浩紀の自己批評
 批評の根拠である「戦後」の検証
   戦争責任をめぐる迷走
   自制のない「責任追及」
 近代について
   革命をめぐる二律背反
 キリスト教について
   2つの神話、不変・永遠性と歴史・一回性
   2つの神、審判と赦免

 拡張的な責任について
   不死の怪物の責任の可否

解説
 書き始めから約1年経ちますが、そのほとんどはここに費やされています。


脱線
 「ひぐらしのなく頃に」でも同様のテーマを扱っていますね。
 祭囃子編、おおよそ妥当なところに着陸して本当に安心しました。

 新編が出るたびにOHPに集まり推理に興じたファンたちを見ながら、
 「ゲーム外のゲーム」をしているのではなく
 「雛見沢という都市伝説」を立ち上げているんじゃないか、
 そうした不安を、わたしは感じるようになっていました。

 罪滅し編をプレイした頃に、ファウストの『怪談と~』を読んで、
 「解のオチとして、竜騎士07さんが鬼隠しに合う」になるんじゃないかと
 しばらくのあいだマジメに疑心暗鬼に駆られたものでしたから。

 この周辺状況も含め、ホラーとして成立するところが構造として美しいのですが、
 何を置いても評価すべきは、責任を持とうとするその態度でしょう。
 「ひぐらしのなく頃に」を日常に戻したのは、
 プレイヤーの誰でもありえず、竜騎士07その人でした。


 そこが判っていない東浩紀(06-08-15)にはどうにも失望させられました。
 元長柾木が「自分の内面しか見ていない」と言ったその言葉が、
 東浩紀にあてはまると思わないのでしょうか。
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